PoC開発の費用は「作る量」より「検証の粒度」で変わる
PoC開発の費用は、画面数や機能数だけでは決まりません。何を検証したいのか、どこまで本物に近づける必要があるのか、誰に見せるのかによって変わります。
たとえば、社内の役員に見せるためのデモであれば、見せたい流れが伝われば十分なことがあります。一方で、実ユーザーに触ってもらう検証では、最低限のデータ保存やログ取得が必要になることがあります。AI PoCでは、モデル選定やデータ整形に時間がかかる場合もあります。
PoCは次の判断に必要な材料を得るための投資であり、本番開発の見積もりとは分けて考えます。
35万円〜の単発PoCに向いている範囲
爆速PoC開発 の基本プランは35万円〜(税別)です。設計、実装、最初の公開作業までを含め、最短翌日に、動くアプリとして確認できる状態を目指します。
向いているのは、次のような範囲です。
- 1つの主要体験に絞ったWebアプリの試作
- 投資家や顧客候補に見せるデモアプリ
- 社内稟議で見せる新規事業プロトタイプ
- 既存APIや生成AIを組み合わせた簡易ツール
- スマートフォンで触れる検証用画面
- ユーザーインタビューに使うクリック可能な試作品
この範囲では、価値が伝わる流れを最短で作ることを優先します。すべての例外処理や運用機能を作り込むより、「見せたい体験」「確かめたい仮説」に集中します。
短期PoCに含めない方がよいもの
- 複雑な権限管理
- 大規模な管理画面
- 高負荷に耐えるインフラ設計
- 厳密な監査ログ
- 本番運用レベルのセキュリティ審査対応
- 複数部署をまたぐ承認ワークフロー
- 長期運用を前提にした保守体制
これらは重要ですが、PoCの段階で必ずしも必要ではありません。PoCで需要や技術成立性を確認できてから、MVP開発や本番化で扱う方が合理的です。
費用が増える典型パターン
PoC開発の費用が増えるのは、検証範囲が広がるときです。
よくあるのは「ユーザー向け画面も、管理画面も、データ分析も、通知も、決済も」と広げてしまうケースです。これらをすべて入れると、PoCではなくMVP開発に近くなります。
もう1つは、検証対象のデータが整っていないケースです。AI PoCでは、社内資料や業務データの形式がばらばらだと、アプリ開発より前にデータ整理が必要になります。この場合は、まず使うデータを絞るか、サンプルデータで検証する方が早く進みます。
見積もりを安定させる5つの項目
見積もりのぶれを減らすには、最初に次の項目を決めます。
- 見せる相手
- 確認したい問い
- 必須の画面
- 使うデータ
- 検証後の判断
この5つが決まると、必要な機能と不要な機能を分けられます。逆に、ここが曖昧なまま開発を始めると、途中で要望が増え、短期PoCの利点が薄れます。
社内説明には費用感の資料を使う
PoCでは「なぜ今この費用で試すのか」という社内説明が必要です。検証目的の開発であることを伝え、目的と成果物を明確にしておきます。
社内検討や稟議用に整理したい場合は、PoC開発の進め方・費用感ガイド をご覧ください。具体的な相談がある場合は、爆速PoC開発 のページからお問い合わせいただけます。